50代から始める「セカンドキャリア」のステップ ~マインド編~

この記事では、「50代女性がセカンドキャリアを始める際のマインドセット」について、解説します。

「キャリア」と聞くと、バリバリの「キャリアウーマン」のイメージが浮かぶかもしれませんが、あくまでもその中の一部です。

もし、あなたが

  • 年金だけでは不安だから収入を得たい
  • 定年後も社会とつながっていたい
  • 今まで経験してきたことを活かして、世の中に貢献したい
  • 今まで出来なかったことにチャレンジしたい!

と感じているなら、この記事を最後まで読んでみてください。

そうすれば、あなたの人生の後半戦への準備をどうすればいいか、具体的なマインドセットが分かりますよ。

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「セカンドキャリア」って、そもそも何?

幸嶋莉子

「セカンドキャリア」の意味を、まず見ていきましょう!

厚生労働省では、『「キャリア形成を支援する労働市場政策研究会」報告書』(2002年7月、厚生労働省能力開発局)に、「キャリア」の定義が記載されていますが、結構長い(笑)ので、まとめるとこうです。

「キャリア」とは、一般的に「経歴」、「経験」、「発展」さらには、「関連した職務の連鎖」等と表現され、時間的持続性ないし継続性を持った概念

つまり、バリバリだろうが、淡々とだろうが、これまで継続してきた経歴や経験ということですね。

人によっては、第二どころか、第三や第四、またはそれ以上という方もいるかもしれませんが、一般的には、下記の3つの種類に分けられます。

「セカンドキャリア」とは、その名のとおり「第二の人生で歩むキャリア」のことです。

  1. 主に女性が、育児や子育てが一段落した後に復職したり、新たに選択するキャリア
  2. プロスポーツ選手やオリンピック選手などのアスリートが、引退後に選択するキャリア
  3. 中高年・シニアが、早期リタイアや定年退職した後に選択するキャリア


この記事で取り上げるセカンドキャリアとは、③の「多くの人が経験するであろう、早期リタイア後や定年退職後に選択するキャリア」のことです。



今回は、セカンドキャリアに向けた準備のステップについて、私自身の経験を踏まえて解説するとともに、セカンドキャリアの関連用語についてもご紹介していきます。

幸嶋莉子

なぜ、50代でセカンドキャリアを考えた方がいいのでしょう?

50代は、子育ても一段落する方も多く、会社勤めの方は定年後が現実味を増してくる頃です。

今の50代は、親世代が50代だった頃に比べ、「美魔女」という言葉が使われるようになるぐらい、見た目も気持ちも若い方が増えています。

人生100年時代と言われる今、折り返し地点を過ぎたばかりの50代は、今まで自分のことは二の次、家族のため、会社のために諦めていた夢を、現実的な目標として再設定するにはいいタイミングといえます。

📃年齢は単なる記号でしかない

この言葉、私のおぼろげな記憶では、夏木マリさんの名言という印象ですが、最近よく耳にしませんか?

「もういい歳なんだから」とか、「年相応にいなければ」なんていう年齢の呪縛から解放され、自分にとって心地いい状態で生きたい、と思っている人が増えているのではないでしょうか?

シニア世代にとって「働くこと」の意識、意欲は?

年齢に縛られずに生きたい!と思っても、健康であることが大前提です。一般的に、健康寿命は75歳といわれますが、厚生労働省の「平均寿命と健康寿命」によると、以下のようなデータが示されています。

Indeed(インディード)が実施した、シニアの就業に関する意識調査」で、50代から70代の人(1,800名)に、シニア期になっても働きたいかどうかを尋ねたところ、全体の58.3%が「働きたい」もしくは「働く必要がある」と回答しています。

年代別で見ると、50代は75.5%、60代は58.3%、70代は41.0%となり、年代が上がるにつれて働く意思は下がっていきます。

幸嶋莉子

新しいことを始めたり、その準備をするには気力・体力が必要で、それなりに時間もかかります。年齢を重ねるほど、気力・体力は衰えるのが現実。やはり、50代になったら、少しでも早く、次のキャリアを始めた方が安心ということですね。

定年後、どんな人生を送りたい?

会社員や公務員のように、雇われて働いている人が避けては通れないのが定年。ご自身は働いていなくても、パートナーがその働き方だったら、「定年後」はやってきます。

定年後、どんな人生を送りたいか、具体的な計画はありますか?

年金や貯金といったお金の話は避けて通れません。老後資金20百万円という数字が出て話題担った時期がありましたが、いくら必要かは、どういう人生を送りたいか?次第です。

のんびりしたいのか?働きたいのか?

働く意欲はあるけれど、実際は働かない、もしくは、働けない理由がこちらです。(引用:朝日新聞デジタルの、読者会議メンバーを対象にReライフプロジェクトのwebサイト「Reライフ.net」で2022年3月18日~4月21日に実施。有効回答は439人)

1位が「定年後も働くという発想・知識がない」でした。

私が働いてる会社でも、同年代の50代や40代に聞いてみると、定年まではがんばるけれど、後はゆっくりしたい。お金の心配がなければ、働くたくない、という声をよく聞きます。定年に関係なく、仕事をしたいと思うのは、会社員ではまだ少数派なのかもしれないな、と思っていたところ、先日40代後半の女性会社員の方から、「定年後も仕事をしたいと思っているが、今のうちに何を準備したらいいのか、教えてほしい」という相談を受けました。

せっかく仕事で身につけた経験や知識、使わないのはもったいない。定年後は、会社という制限を取っ払って、自分は何をしたいのか?

もっと言えば、「どんな人生を送りたいのか?」を、考えてみてはどうでしょうか?

自分の人生の棚卸しをしてみよう!

この先、どんな人生を送りたいのか?を考えるとき、「これまでどんな人生を送ってきたのか?」振り返って見ることをお勧めします。「人生の棚卸し」です。

幸嶋莉子

「人生の棚卸し」というと大変そうですが、就職や転職の時に履歴書やエントリーシートを書きますよね?それをイメージするといいですよ!

1.棚卸しの重要性

「私はこんな人生を送りたいです。」と明確に言える人は、なかなかいません。

がんばって考えても、家族に囲まれて楽しい人生を送りたいとか、世界中を旅行したいとか、よく聞くようなことしか思いつかなくて、

本当に自分が求めているのはなんだろうか?

と、はっきりしないまま、目の前のやらなければならないことに埋もれてしまい、忘れてしまう。そうなりがちです。

だからこそ、棚卸しをやる意義があるのです。

50代女性

なぜ棚卸しが重要なのでしょう? 

その理由は、自分が大切にしてきた、そして、これからも大切にしたい価値観が見えてくるからです。

それがまさに、この先どう生きたいかを考える上でのヒントにもなるからです。

2.棚卸しの方法

棚卸しの方法として手っ取り早いのは、印象に残っている出来事を書き出すことです。

覚えていることや思い出したことから書き出していき、最後に時系列で並べてみると、今の自分を形作ってきた、経験・体験が浮き彫りになり、自分史の土台ができます。

そうなったら、その経験・体験を通して、自分が何を感じたかも書き出すといいでしょう。

なぜなら、そのときは気づかなかったことが、全体を俯瞰して見たとき、自分が大切にしていることや、嫌だと思っていること、そして、自分らしさとか価値観が見えてくるからです。

3.自分の強みと弱みを見つける自己分析ツールを活用する

鏡を見るとき、無意識に「いい顔」を作ってしまっていませんか?

普段人に見られている顔は無意識のときのもので、自分では見ることはできません。写真を撮ってもらえば別ですが、リアルタイムでは無理ですよね?

自分のことはよくわかっているつもりで、実は案外わかっていないもの。それを知るために使えるのが、自己分析ツールで、お勧めなのが、ウェルスダイナミクスです。

8つのプロファイル(才能タイプ)の中から、自分がどういう才能を持っているのか?そして、9つの意識レベルで、ご自身の現在地がわかります。

書き出した自分史の答え合わせができるかもしれませんよ。

おすすめの自己分析ツール:ウェルスダイナミクス

自分の人生は自分でデザインする!

1.理想の未来をイメージする

「将来何になりたいですか?」「将来どうなりたいですか?」

子供はよく聞かれる質問ですよね。小学校の卒業文集で書いた、という人も多いかもしれません。

でも、大人になるにつれて聞かれなくなります。

ましてや、50代で将来と言われても、小学生のときに思い描いていた将来はもう過ぎているし、私の人生こんなものかな・・・なんて思ってしまうことが多いのではないでしょうか?

では、この言葉をご存じでしょうか?マザー・テレサの名言です。

思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから
言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから
行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから
習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから
性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから

イメージしている未来が明確であればあるほど、その状態になった人の思考になっていき、その人が発する言葉を使うようになり、いつしかそれが現実になるということです。

逆に言えば、「こんなものだ」と思っていれば、そうなるということです。

つまり、「今」は、過去の自分が信じた現実、ということなんです。

2.目標は大きなものと実現可能な小さなもの2つをセットにする

理想の未来(=目的地)がイメージできたら、節目ごとの小さな目標を立てて、一つずつクリアしていきます。

大きな目標だけでは具体的な行動が分からず、結局何も出来なかったり、現実感がなく、出来る気がしなくて諦めてしまったりしがちです。

一方、目の前のことだけに集中していたら、方向性を見失い、気づいたら理想とは全く違う状態になってしまう、なんていうことになりかねません。

つまり、大きな目標と、実現可能な目先の目標の2つを設定しておくことが、目的地を見失わず、地に足を付けて、着実に進められるコツです。

3.一歩踏み出す行動をする

これがなかなか出来ない人、準備をいつまでもやっている人、頭ではわかっているけれど、実際に行動するとなると止まってしまう人、多いです。以前の私がそうでした。

その一歩で全てが決まってしまうような気がしてしまって、怖いんですよね。

でも、そんなことはありません。違っていたら、軌道修正すればいいだけです。

カーナビも、指定したルートじゃない場合、新たなルートを出し直すように、トライアンドエラーを繰り返せばいいだけ、止めない限り失敗ではありません。あくまで成功までのプロセスです。

その一歩を積み重ねていった先に、あなたがデザインした未来がある。

そう考えると、一歩踏み出してみようかなと思いませんか?

まとめ:50代女性がセカンドキャリアを持つことの意義

50代女性がセカンドキャリアを持つことは、本人にとっても、社会にとっても、いい影響をもたらします。

老後や余生といったイメージだった定年後の人生を本気で考え始めたら、それまで考えたこともなかった、新たな可能性を発見できるかもしれません。これがセカンドキャリアを考えること、実際に行動することの大きな魅力です。

長年眠っていた能力が開花したり、思わぬ分野で自信を得たりすることで、人生の新たなステージへの扉が開くかもしれません。

ぜひ、この記事を参考に、あなたのセカンドキャリアを考えて、最初の一歩、小さな行動を始めてみてください。

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